在宅で仕事をするとは
女性の働き方について色々な取り組みが増えたり、様々な情報が飛び交うことが増えてきたように感じます。
IT化が進むとますます会社に出勤しないで、家にいながら仕事をするという選択肢をする女性、またそのような方と業務委託する企業ももっと増えてくると予想されています。
在宅で働く側のメリット・デメリットについての情報は、よく目にするのですが、企業側のついてはどうなのか、中小企業での経理や労務を担当していた私からの視点をまとめてみました。
ここでの在宅での仕事というのは、どこかの企業に雇われている方ではなく、業務委託として個人で仕事を請け負っている方を指します。
企業側のメリット
予想できますが、一番大きなメリットは、【かかる経費が少なくてすむ】というところです。主に社会保険料と交通費です。
まず、企業は社員を雇うという段階で、まだその人がどんな働きぶりなのか、どんな結果をだしてくれるのかも知らない採用内定の時点で、
・給与、交通費、休日、残業について、社会保険、福利厚生など、《うちではあなたを採用するにあたって、このようなことをお約束します》と謳ってくれています。もちろん、法律でそのように義務付けられていますが、かなり期待して採用をだすわけです。
出勤初日から社会保険や交通費を支払ってくれています。これって結構な金額です。社会保険代は会社と折半ですし、基本の給与があがればあがるほど企業側の負担も増えるのです。前職の社長もここをどうにか削減できないか、色んな策を考えていました。
在宅の方に業務委託すると、その方を雇っているわけではないので、社会保険代は支払わなくていいですし、もちろん交通費も支払う必要はありません。(打ち合わせで定期的に対面で会うなどという場合の交通費は契約によります)
時給なり、月給なり、契約した分や成果に見合った報酬のみの支払いでよいので、経費としてはかなり削減できます。同じ仕事を職場でしてもらうのと、オンラインでしてもらうのとでは、これは大きなメリットと言えます。
企業側のデメリット
デメリットというかどうかは、業務内容によるところも大きいので一概には言えませんが、【仕事をしている様子が見えない】というところかなと思います。
決まった仕事を、稼働可能時間内にこなしてくれれば良いのですが、企業側の予測と本人の能力に大きな差があった場合、時給などで予想よりも大きな額を支払わないといけなかったとうようなことも起こってくる可能性があります。
これは、ただ単に処理能力が遅いのかサボってるのかなど、働く様子が見えないことに想像したり、自己申告に頼らざるを得ないので、企業側としては理不尽に感じることもあるかもしれません。
また、突発的な業務や話した方が早いこと、臨機応変にすぐ対応しなければばらないことなど、その場にいる従業員に声をかけるのと、稼働可能対応時間外の委託スタッフに連絡するのとでは対応に不便を感じることもでてきたり、処理が遅れてしまうなどということもあるでしょう。
最後に
会社に勤務する働き方も、在宅での働き方も、お互いがお互いを信頼して業務を依頼する・遂行するというのは当たり前ですが、ライフスタイルが多様化した現在、
働きたくても家をあけられない方、空いた時間で働きたい方、経費と時間を削減し、その分をもっと利益につながるようにしたい企業とで、ニーズがマッチするのであれば、お互いにとって効率的でいい循環しかおきないのではないかと、私自身は感じています。
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